ラベンダーの話
ラベンダーの効能と注意点、賢い使い方についての話
アロマ専門店だけでなく、最近では薬局や雑貨店やホームセンターなどでも必ず見かける「ラベンダーの香り」。実はこのラベンダー、びっくりするほどの効能を持ったハーブなのです。実際にラベンダーの香りにはどのような効能があるのか、また香りを楽しむ方法など紹介します。
[1]ラベンダーについて
ラベンダーとは?
芳香剤などで販売されている香りの中で、必ずあるのが「ラベンダーの香り」です。ラベンダーといえば、“紫色の花”というイメージもあると思いますが、紫のほかに白やピンクといった花をつける品種もあります。
春から初夏にかけて開花し、花茎の先端に小さな花を穂状に多くつけるのが特徴です。比較的、育てやすいため交雑種が多く、たくさんの種類があります。
一般的に「ラベンダー」と言われた時は、『ラベンダー・アングスティフォリア』のことを言います。この『ラベンダー・アングスティフォリア』には、学名や呼び名がいくつかあります。
Lavandula officinalis
Lavandula augustifolia
Lavandula vera
イングリッシュ・ラベンダー
真性ラベンダー
上記5つは全て同じものなので、ラベンダーの精油を欲しい場合はこの表記の中から選んでください。
ラベンダーの香り
とても身近にあるので、一度は香りを嗅いだ事があるかと思いますが、ラベンダーは爽やかでフローラルな香りが特徴です。
ラベンダーの花から直接香りを楽しみたい時は、花の部分を指でつまんでみて、その指の香りを嗅いでみてください。花に鼻を近づけて匂いを嗅いでも、ほとんど匂いを感じないと思います。
[2]ラベンダーをアロマで取り入れよう
ラベンダーアロマオイルの使い方
・直接塗る
ラベンダーオイルは、局所的であれば直接塗ってケアすることができます。肌トラブルへの効果が期待できるので、一度試してみてください。ラベンダーは比較的安全なオイルですが、大量に塗るのは避けましょう。
ニキビや湿疹、虫さされ、かすり傷、軽度の火傷など気になる部分に使用してください。
<使用方法>
エッセンシャルオイルを薄めずに、コットンや綿棒に数滴垂らし、トラブルがある部分に直接付けます。
・お風呂で使う
お風呂で使う場合は、ラベンダーの成分を鼻や口から吸い込むだけでなく、肌から直接浸透することができるので、リラックス効果だけでなく、美容にも効果が期待できます。
しかし、直接オイルを入れると水に溶けずに浮いてきます。部分的なトラブルに対して効果を高めたい時は、部分浴をするようにしましょう。
また、少量のミルク(牛乳)を加えると水になじみやすくなります。
<使用方法>
①アロマバスの場合
あらかじめラベンダー精油を1〜5滴入れた乳化剤をバスタブに入れよくかき混ぜます。リラックスしたい時は、38度前後のぬるま湯がおすすめです。
②部分浴の場合
手足の冷えやデリケードゾーンのトラブルには部分浴がおすすめ。洗面器などにアロマバスと同じ方法で精油を1〜3滴加え浸かりましょう。
・マッサージ
ラベンダーには、鎮痛作用があるのでマッサージにも最適です。キャリアオイルとブレンドしたブレンドオイルを作ってマッサージを行ってください。
痛みのある部分をマッサージすることで、痛みを軽減してくれます。頭痛や筋肉痛、また捻挫にも効果が期待できます。
<ブレンドオイルの作り方>
30mlのブレンドオイルを作る場合は、キャリアオイル(ホホバオイル、ココナッツオイルなど)30mlに対し、ラベンダーオイルを6滴加えてよくかき混ぜます。
容器には遮光ビンを使用し、1ヶ月ほどで使い切るようにしてください。
・芳香浴
芳香浴とは、アロマオイルの香りを部屋に広げて楽しむことです。アロマオイルの楽しみ方として、一番手軽なのがこの方法です。
アロマオイルが、熱によって蒸発して空気中に漂います。アロマポットやアロマランプ、ディフューザーなどを使用して、楽しむことが多いですが、購入したりセットしたりと手間がかかるので、もっとも簡単な方法で芳香浴を楽しむやり方をご紹介します。
<アロマスプレー>
ガラススプレー容器に無水エタノール10mlを入れ精油を10〜20滴加えます。精製水を90ml入れよく振ってから部屋にスプレーをします。
他の精油を混ぜるとまた違う香りが楽しめます。
<マグカップで>
ご自宅のマグカップに熱湯を注ぎ、数滴ラベンダーオイルを垂らすだけでオイルが蒸発し、香りを楽しむことができます。
ただし、熱湯が冷めてしまうと効果がなくなってしまうので、長時間の使用は期待できません。
・吸入
吸入とは、エッセンシャルオイルから出る蒸気を吸い込むものです。ラベンダーの持つ、殺菌作用や消毒作用が喉や鼻の通りを良くしてくれ、消化器官のトラブルを和らげてくれます。
風邪や咳、鼻炎、喉の腫れなどにも効果があります。注意してほしいのは、吸入する際に目はしっかり閉じておくようにしましょう。目に刺激を受けることがあるので気を付けてください。
また外出時やオフィスなどでも、ハンカチやティッシュ、コットンにラベンダーを1滴垂らして、その匂いを嗅ぐだけでも効果があると言われています。
気分がすぐれない時や落ち込んでいる時などは一度試してみてください。
<使用方法>
ボウルに熱湯を入れて、ラベンダーを3~5滴ほど垂らし、その蒸気を吸い込みます。
その時に蒸気が逃げてしまわないように、タオルなどを頭からかぶるなどの対策をするとより効果的です。使用中は目を閉じてから行いましょう。
アロマオイルといえば「生活の木」といっても過言ではないほど人気のブランド。こちらの商品はフランス産のラベンダーです。ラベンダーらしいオーソドックスでフローラルな香り。リピーターも多い商品です。
[3]ラベンダーをハーブティーで取り入れよう
ラベンダーティーの入れ方
≪用意するもの物≫
・ティーポット
・お湯
・ラベンダーのハーブ
≪入れ方≫
ティーポットにお湯を300cc入れます。お湯300ccに対して、ハーブはティースプーン2杯程度入れ、約3分蒸らしてください。濃さはお好みですので、蒸らす時間で調整するようにしてください。
ラベンダーと他のハーブをブレンドしてみよう
・アールグレイの場合
ラベンダー(ティースプーン1/4杯)に対し、アールグレイ(ティースプーン1杯)
・マロウブルーの場合
ラベンダー(ティースプーン1/4杯)に対し、マロウブルー(ティースプーン1杯)
・ローズピンクの場合
ラベンダー(ティースプーン1/4杯)に対し、ローズピンク(ティースプーン1杯)
ラベンダーと紅茶をブレンドしてみよう
ラベンダー(ティースプーン1/4杯)に対し、紅茶(ティースプーン1杯)。お好みの紅茶でブレンドしてくださいね。オススメは、ニルギリやキャンディ、ディンブラです。
[4]ラベンダーの効果・効能
心への効能
リラックス効果の高いラベンダーです。沈静、沈痛作用があるので、ストレスが溜まった時や不安に陥った時、なかなか寝付けない時などには、とても効果があります。
不安定な時などには心を落ち着かせてくれます。イライラを解消したり、人間関係などで悩んでいる時など癒し効果が抜群です。
身体への効能
ラベンダーの香りには、自律神経を整えてくれる効果があります。頭痛や腹痛、生理痛や筋肉痛、また神経痛などの痛みに対して緩和してくれる効果が期待できます。
生理痛に悩んでいる女性の場合、入浴の際にラベンダーのエッセンシャルオイルを数滴垂らしてみると、生理痛の症状が改善すると言われています。
肌への効能
古代より、ラベンダーは薬として扱われてきました。殺菌作用があり、皮膚の炎症を抑えたり、抗菌の効果があるとされています。
軽い火傷の場合は応急処置としてもつかわれることがあります。ニキビや肌荒れで悩んでいる場合も、ラベンダーは最適です。傷口の洗浄や消毒にも使われることがあります。
髪への効能
肌荒れを起こしにくいラベンダーは、頭皮の炎症やかゆみを抑える働きもしてくれます。また、皮脂の分泌を整えてくれるので、頭皮のべたつきで悩んでいる人への効果も期待できます。
ラベンダーを使用したハンドメイドのサシェ
ラベンダーを使用した別珍のミニサシェ
香りのプレゼントによろこばれています。